大原にある来迎院(らいごういん)です。
来迎院は、仁寿年間(851-854)、比叡山に天台仏教を開いた伝教大師最澄の直弟子である慈覚大師円仁によって中国からもたらされた声明の修練道場でした。円仁は唐(中国)の五台山の支峰の一つの魚山(ぎょざん)で十四年間の仏教修学のうえ帰国して、比叡山で密教や声明などを伝えたが、後に衰退しました。
寺の山号となっている魚山は、中国の声明の聖地・魚山の名に因んでいます。
三千院のすぐ側にありながら、オフシーズンは訪れる人もわりと少ないためゆったりと散策できます。
重要文化財の本尊は藤原時代のもので薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来の三尊とも間近で拝観できます。
京都市左京区大原来迎院町537
075-744-2161
拝観時間:9:00-17:00
拝観料:大人400円